Monthly Archives: 11月 2014

アメリカで暴動

アメリカで暴動

日本でもニュースになっているようだが、「白人警官が黒人少年を射殺し、正当防衛で不起訴」になったことに対する暴動がアメリカ各地で発生している。ここロサンゼルスでも正に大学の目の前の大通りでデモ行進が行われた。私の元にも日本総領事館から警戒するようメールが届いたので以下転載したい。

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「総領事館からのお知らせ」

邦人の皆様へ

報道によりますと,現在,South Los Angeles, Figueroa Streetなどにおいて,ファーガソンの判決(黒人少年射殺事件)に端を発する,大規模なデモが発生しております。現時点では大きな被害は確認されておりませんが,今後の動向について,報道等に注意の上,外出時等には細心の注意をお願いいたします。

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総領事館、なかなか親切な対応だ。今回の事件に対するアメリカ人の反応はまちまちである。人種差別と捉える向きもあるが、純粋に正当防衛と捉える向きもある。貧困地域は犯罪が多く、多数の警官を配置しなければならないため、こういった悲劇が起きてしまうのは仕方がないという意見もある。

私は幸い、今まで人種差別らしい差別にあったことがない。気にしないだけかもしれないが、ロサンゼルスは人種のるつぼでマジョリティと言える存在がいないので、皆あまり気にしていないような気がする。例えば今から5,000年くらい経ったとして、そもそも白人、黒人、黄色人種というカテゴリは存在しているのだろうか。全部混ざってしまっているんではなかろうか。そうなったとして差別は無くなるだろうか。いや、まだきっとあるだろう。平等な世の中とは、いやはやなかなか難しいものである。

ベスト・フレンズ・ウエディング

ベスト・フレンズ・ウエディング

ただいま友人の結婚式から帰宅途中。週末授業の合間を縫ってグアムまで行くかなりタイトなスケジュールになったが、本当に行って良かった。以前ハワイで私が式を挙げた際にも来てくれた、本当に仲の良い高校からの友人である。その友人と家族が幸せいっぱいになっているのを見るのは、自分のことのように嬉しい。

日本から仲の良い3人も参加し、久々に本当に楽しい旅となった。本当に気の置けない友人というのは、どんなに友達作りがうまい人だったとしても、きっと数人しかいないだろう。この4人は、これからも変わることのない、ずっと一番の友人たちなんだろうなーと思う。運よくそんな友達ができたことに感謝したい。5人それぞれ、全く違う道に進んでいるのも面白い。先生、ラーメン屋、不動産、銀行、学生。MBAはいろんな業界から人を集めて多様性をうたっているが、人工的に多様性を追求しなくとも、これほど人の個性というのは色濃く人生に表れるものなのか、と思い嬉しくなるのであった。

なにはともあれ、本当に結婚おめでとう!末永くお幸せに。死ぬまでよろしく!

アクティビジョン・ブリザードのCFOが来校

アクティビジョン・ブリザードのCFOが来校

今週火曜日のことになるが、アクティビジョン・ブリザードのCFOがUSCに来校。色々と話を聞かせていただいた。アクティビジョン・ブリザードはアクティビジョンとブリザードの持ち株会社であり、実質世界最大のゲームソフトメーカーである。

面白かったのは、日本のゲーム会社と全く考え方が異なっているということ。日本のゲーム会社、特にモバイルゲームの世界では「アジアを制する者が世界を制する」といった風潮が強いが、あくまで全体のシェアを考えた場合現状は北米5、欧州4、アジア1という割合であり、実はプライオリティがそこまで高いわけではないのである。

そして確実に今後伸びていくであろうモバイル分野について、実はほとんど手を入れていない。彼はモバイルゲームの分野を「レッドオーシャン」であると表現していた。今は参入障壁が低すぎるため、競争が激しく厳しい市場だと見ているようだ。そして、ユーザーエクスペリエンスの観点からいっても同じゲーム体験を与えられるプラットフォームではないということも参入しない一つの理由だという。

おそらくモバイルゲームの開発費が高騰し、多くの会社が撤退もしくは手が出しづらくなったころからが、彼らが本格的に参入するタイミングなのではないだろうか。

日本市場についても聞いてみたが、やはりデザイン面などからかなり厳しい市場だと見ているようだ。日本のゲーム業界のますますの孤立化は避けられないだろう。

かぐや姫

かぐや姫

昨日はパサデナでジブリの製作した「かぐや姫の物語」を鑑賞。昨年日本公開された映画であるが、アメリカではつい先日公開となったばかりである。ジブリの中ではあまり目立った作品ではなく、やや後半資金不足になったのでは?と思えるシーンこそあるものの、やっぱりジブリ。なかなかに楽しめる内容であった。

かぐや姫、いわゆる竹取物語は日本最古の物語と言われる。1000年以上も前に作られた話なのだから凄い。ただ、アメリカのスタジオ映画は基本的にハッピーエンドなので、最後月に帰ってしまうかぐや姫のエンディングは友人にとってはなかなかショッキングだったようだ。

1000年以上も前の日本の人々は月を見て人が住んでいると思っていたのだろうか?一体どんな気持ちで一五夜のお月様を眺めていたのかなーと思うと、胸が熱くなるのであった。

ボストン

ボストン

先週末はインダストリーナイトという、複数の会社とのパーティーの後、翌日明朝にボストンに発つという過密スケジュール。かなり多くのゲーム会社の方々と話ができて色々と収穫があったが、改めて自分のやりたいことに対して自問自答することになった週末でもあった。

ある分野にフォーカスしているということは、強みでもある。もちろんその分野では何を質問されても答えられるし、かなりレアな人材ということにもなる。一方、ピタッと当てはまるポストは極端に限られる。タイミングよく募集がなければ、とりあえず引き続き連絡を取りましょうね、ポストが空いたら連絡します、という感じになってしまう。そしてそういったポストは、今から来年5月の卒業まで待ってくれるタイプのポストではない。卒業直前でばったり都合のよいポジションに出会えるかどうか、かなり運の要素に左右されてしまうことになるのだ。人生をただ運にゆだねるわけにもいかないので、オプションBも考える必要が出てくる。ウーム、なかなか悩ましい。

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こちらボストンから帰る前にクインシーマーケットに寄ったので記念に写真を撮る。実は2年くらい前にも来たことがある。

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写真が下手なのであまり雰囲気は伝わらないが、観光でボストンに訪れた際は是非お立ち寄りいただきたい、なかなか雰囲気のいいところである。

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お店で見つけたかわいいイヤホンのパッケージ。なかなかセンスがあってクリエイティブだなーと思う。

という感じでなかなか悩ましい今日この頃。

インターナショナルミキサー&その他

インターナショナルミキサー&その他

昨日は各国の学生がそれぞれ地域ごとにブースを構え、料理を振る舞うインターナショナルミキサーが開催された。日本ブースは500個もの餃子を用意したものの、2時間ほどで大体捌けてなかなか好評だったようだ。今年は1年生が4人もいるので心強い。この調子で安定した人数が入って来てくれれば、より卒業生ネットワークも強いものになるだろう。

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今日は夜にインダストリーナイトというイベントがあり、Riot、ブリザード、EA、ワーナーブラザーズなどのエンタメ企業が勢ぞろい。ビール片手に色々とお話が聞けるので楽しみだ。明日朝からはボストンでキャリアフォーラム。就職活動関連のイベントが目白押しである。

最近エンターテインメントの授業を受けていて教授がよく話すのは、「MEET EXPECTATION」という言葉。どんな大作の映画でも、内容が人々の期待に応えられなければ評価は著しく低くなってしまう。逆に、大したことない映画でも、全然期待しないで観に行った映画がまぁまぁ良かったりすると、評価は「大作だけど微妙」な映画よりも良くなったりする。そして、そのEXPECTATIONを大きく超えた時、「感動」とか「驚き」を伴って一気に口コミやらで波及していくのだろうと思う。ゲームも同じことである、というかエンターテインメントは全て同じなのではないだろうか。目先の利益ではなく、そういったお客様目線での価値観を共有して妥協なく仕事できるようなところで働きたいなー、と思うのであった。

ブリーダーズカップ

ブリーダーズカップ

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先週土曜日はサンタアニタパークでおこなわれたブリーダーズカップという世界でも1,2を争う競馬の祭典へ。何を隠そう、私は馬が好きである。小学校の頃、週末に親子で行った八景島シーパラダイスで魚には目もくれずゲームセンターのメダルを賭けるタイプの競馬ゲームに熱中。その後競馬ゲームブームもあり、ダービースタリオンが流行っていた頃になぜかマイナーなほうのウイニングポスト、クラシックロード、サラブレッドブリーダーといった競馬ゲームを遊び尽くし、中学時代3年間は馬術同好会という名の肉体労働(馬の世話)に従事。そんなこんなで、ゲームで雲の上の存在であったブリーダーズカップは夢のレースだったわけである。

ブリーダーズカップは2日間に渡っておこなわれ、おこなわれるレースの全てがG1(最高レベルのレース)というからもうお祭り状態である。特にメインレースのブリーダーズカップクラシックの盛り上がりは凄かった。1位の賞金はなんと500万ドル(5億円以上)!庶民には何の関係もない世界である。日本の競馬場と違うのは、結構おしゃれをしてスーツやドレスを着たり、かわいらしい帽子を被ったりしている人が多いこと。一方、競馬新聞とにらめっこして、なにやらやたらと書き込んでいるオジサンたちもやっぱりしっかり存在している。ギャップがなかなか面白かったりする。

さてブリーダーズカップクラシック、私は地元カリフォルニア出身のカリフォルニアクロームを応援したものの、惜しいことに僅差の3着。スタート直後に一番人気の馬があおられるなど、なかなか波乱に富んだレースとなった。ブリーダーズカップマイルではなんと日本産馬のカラコンティが優勝。カラコンティの母の父はあのサンデーサイレンスである。思えば、サンデーサイレンスはここアメリカで大活躍した名馬だった。そんな祖父の血が目覚めたのだろうか、とふと考えてみたりするのであった。

ハロウィン

ハロウィン

先週金曜はハロウィンのボランティアに参加。今回は去年のコスチューム、パワーレンジャーで参戦することに。子供たちを水鉄砲を持って追いかけまわすパワーレンジャーの姿は周囲からさぞかし怪しく見えたことであろう。この年になっても子供の気分で子供たちに混ざって遊ぶのはなかなか楽しいものがある。

夜はリトル大阪と呼ばれる地域にあるTSUJITAというラーメン屋さんへ。日本のラーメン屋の系列店のようで、個人的には一番美味しいと思うLAのラーメン屋である。本店とANNEX2つの店舗があるが、今回はANNEXへ。こちらの店舗はいわゆる二郎インスパイア系のお店であり、トッピングの量こそやや劣るものの、日本で二郎好きだった人にはたまらない。今回はつけ麺を食べることに。つけ麺はちょっと独特でこれまたなかなか美味しい。

帰りの車の中で、友人と軽く口喧嘩に。大した内容ではないのだが、自然に喧嘩できるほど仲良くなれていることが、なんだか嬉しかったりするのだった。