日本でもニュースになっているようだが、「白人警官が黒人少年を射殺し、正当防衛で不起訴」になったことに対する暴動がアメリカ各地で発生している。ここロサンゼルスでも正に大学の目の前の大通りでデモ行進が行われた。私の元にも日本総領事館から警戒するようメールが届いたので以下転載したい。
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「総領事館からのお知らせ」
邦人の皆様へ
報道によりますと,現在,South Los Angeles, Figueroa Streetなどにおいて,ファーガソンの判決(黒人少年射殺事件)に端を発する,大規模なデモが発生しております。現時点では大きな被害は確認されておりませんが,今後の動向について,報道等に注意の上,外出時等には細心の注意をお願いいたします。
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総領事館、なかなか親切な対応だ。今回の事件に対するアメリカ人の反応はまちまちである。人種差別と捉える向きもあるが、純粋に正当防衛と捉える向きもある。貧困地域は犯罪が多く、多数の警官を配置しなければならないため、こういった悲劇が起きてしまうのは仕方がないという意見もある。
私は幸い、今まで人種差別らしい差別にあったことがない。気にしないだけかもしれないが、ロサンゼルスは人種のるつぼでマジョリティと言える存在がいないので、皆あまり気にしていないような気がする。例えば今から5,000年くらい経ったとして、そもそも白人、黒人、黄色人種というカテゴリは存在しているのだろうか。全部混ざってしまっているんではなかろうか。そうなったとして差別は無くなるだろうか。いや、まだきっとあるだろう。平等な世の中とは、いやはやなかなか難しいものである。