ちょっぴり政治の話

ちょっぴり政治の話

あまりこの手の話を書くのは好きではない(一方の立場に立ちたくない)のだが、こちらの人と話していて色々と面白いなーと思うことがあるのでちょっとだけ政治のことについて書いてみる。

1:内政と外交の関係について

安倍総理はUSCで、ある期間勉強していたことがある。先日授業中に教授が「日本のプライムミニスター安倍はUSCの卒業生」という発言をして、日本人のJ氏が「あれ、卒業はしていないのでは?」と切り返して面白かった。

こちらに来てから中国人や韓国人と話す機会が多いのだが、やはり日本国民とニュースの捉え方が根本的に違っている。安倍総理のダボス会議での「日中関係は第一次大戦前のドイツとフランスの…」発言は、「通訳のミス」という見解に日本ではなっているようだが、まぁ日本人以外は誰も信じておらず、中国人韓国人以外にも、かなり、かなーりクレイジーな発言と受け取られているようだ。

ある韓国人I氏は、日本がいつの日かまた攻めてくるんではないかと半分本気で思っている。曰く、「防衛費の増加方針を中国の脅威のせいにしている」とのこと。朝鮮半島は地理的に重要な位置にあるため、歴史上陸からも海からも攻め込まれたことしかない悲運の地域と言える。さらに韓国は上に北朝鮮、その先に中国、海の向こうとの関係も緊張しているとあっては不安になるのも無理はないかもしれない。

そのI氏だが、韓国の現大統領には批判的なようだ。日本批判を内政失敗の際の支持率維持に利用しているとのこと。国と国との関係悪化には以下のようなプロセスがあると思う。

①内政失敗、不景気などによる支持率の低下

②批判を第三国に向けることで国内の求心力を高めようとする

③第三国との関係が徐々に悪化、景気が回復しなければ関係も改善できず、泥沼状態

外国との関係は、常に内政と景気に左右されていると言える。

 

2:各国の報道の違いについて

報道は国によって全く内容が異なることを頭に入れておかないと、知らず知らず一種のマインドコントロールを受けることになる気がする。例えばシリアの問題について、ロシアのニュース番組では政府側の立場で「反政府派とのし烈な戦い!」という感じで報道されていたが、日本やアメリカでは「非人道的なシリア政府!」という形で報道されている。どちらがいい、悪いではなく、立場が違うことを頭に入れる必要があると思う。

タイ人のクラスメートとタイの情勢についてよく話すのだが、話を聞く限り現政府のタクシン派は汚職にまみれており、投票を操作し、農村部の国民を買収し、ファミリーでタイという国を牛耳る悪い巨大マフィアのようだ。ところがどっこい、日本の報道を見るとどうやら反体制派が少数派の過激派のような報道がなされている。タクシン派がアメリカに太いパイプを持ち、アメリカが現体制を支持しているため(どうやら石油のためらしい)、同盟国の日本も同じ側に立って報道しているというところだろうか。先進国の報道がいつも正義とは限らない。報道は立場によって180度異なるのだ。

 

かなりの人数のクラスメートが授業の一環で数か月後タイに行く予定なのだが、果たして今の状況で行って大丈夫だろうか。行先が変更にならないか、他人事とはいえちょっぴり心配なのであった。

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