プロム

プロム

昨日は2年生の卒業を祝うプロムというパーティが催された。このプロム、アメリカでは一大イベントのようで、これを題材とした映画がかなりの数リリースされている。知識を深めるため前日に「シーズ・オール・ザット」というプロムを題材にした一昔前の映画をNetflix(月額7.99ドルで映画観放題のサービス)で視聴。うーむ、ゴージャス。気分が盛り上がる。ただ、さすがに昨日は大学院のプロムということもあってか想像していた華やかなものではなく、単に「正装してバーに行って飲む」といった感じであった。ちょっぴり残念。

話を聞くとハイスクールで一際盛り上がるイベントとのこと。盛り上がる理由には以下のようなことが挙げられる。

1.正装していく

男性はスーツにちょっとした小物を取り入れるくらいのものだが、女性は大変。どんなドレスを着ていくかが専ら悩みの種となる。

2.男女一組で行くのが基本

男性はお気に入りの女性にアポを取って一緒に行くのが暗黙のルールらしい。高校生ともなれば誰に誘われたかどうかでワイキャイ盛り上がる光景が目に浮かぶ。

3.キング&クイーンを決める

プロムの後半には事前の投票によって学校のキング&クイーンを発表するイベントがおこなわれる。一応今回のプロムでもおこなわれたのだが、一人が複数投票できる欠陥があり、不正投票によって企画倒れになるという残念な感じになってしまった。このイベントは、実はアメリカで結構問題になっているらしい。

・問題点

キング&クイーンを決めるという構造上、一部の人にしか基本的にスポットライトが当たらない。アメリカの高校では一般的にヒエラルキーの頂点に「ジョック」「クイーンビー」と呼ばれる男女が位置する。「ジョック」はいわゆるスポーツ万能、マッチョ、容姿端麗な男子生徒。「クイーンビー」は主に「ジョック」をサポートするチアリーダーが代表格である。こういった概念はアメリカ社会のメインストリームとして浸透しているようで、親も子供がそうなることを望み、子供もその地位を目指すという傾向があるようだ。そのため、こちらでは日本と比べハードに筋トレをしている人が非常に多い。なんのためにこんなに大勢の人が使わない筋肉のトレーニングを?と前々から思っていたがなんだか納得してしまった。

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