危機一髪

危機一髪

今週末はサンディエゴでおこなわれた世界最大のコミック系イベント「Comic-con」に出陣。こちらの詳細は後日書くとして、今日はちょっと、いやかなりドキッした出来事について書き留めておきたい。

事の始まりは数か月前。車に乗る人なら分かると思うのだが、タイヤの空気圧が下がってくると運転席の各種メーター周りに小さな黄色いランプが点灯する。以前も一度点灯したことがあり、空気圧を正常に戻した後も点灯したままだったのでディーラーに聞いたところ、「ロサンゼルスは昼夜の気温差が激しいのでランプが正常に作動しないことがある」とのこと。

ずっとランプが点灯しっぱなしだったが、まぁ見た目で空気が減っているように見えるわけでもないし、ちょっと気になるなー、というくらいであまり気にしないようにしていた。

そして先週の木曜。

インターン先からの帰り道高速道路で走っていると、横で走っているトラックがプップップとクラクションを鳴らしている。気になって見ると何やら運転手がこっちを見ながら指先をクルクルを回している。空気圧ランプのことは気になっていたので、その瞬間ピンときた。

パンク?

これはやばい。すぐに車を止めるべき?しかし運悪く右にも左にも路肩がない。高速道路のど真ん中で止まるのも危険過ぎる。考えろ、考えろ。

取りあえず命の恩人運転手さまに軽く会釈をする。かるーくパニックになりながらも高速道路からの脱出が最優先と考え、ささっと右のレーンに移動して一般道へエスケープ。目の前に見えたガソリンスタンドに駆け込み一先ず危機を脱する。

車から出て見てみると、おやまあ、見事に左後ろのタイヤがペチャンコ。こちらのガソリンスタンドには大抵空気を入れるポンプが付いているので、入れた経験は今までないがトライしてみることに。自転車と同じ要領でキャップを外し、ポンプの先をくっつけてシューっとトリガーを握るだけ。みるみるタイヤが大きく戻っていく。なんだー、意外に簡単じゃん。穴でも開いたのかと思ったが、入れ終わった後空気が漏れている気配はない。念のため他のタイヤも空気をありったけ入れて、一抹の不安を抱きながらも家に向けて再出発。途中あの空気圧ランプが数か月ぶりに消えるという奇跡を確認し、勝利を確信。

しかし翌日、ランプが再び点灯する。

もうこうなると全て疑心暗鬼になり、再びガソリンスタンドで空気を入れ、ランプが消えるのを確認しても全然不安が拭い去れない。そして今日、ディーラーに持っていって見てもらうことに。「入り過ぎくらい入ってますねー」とのこと。そりゃあそうだ、2日に渡ってありったけ入れたんだから。空気圧は高すぎても危険だそうなので注意。それによってランプも点灯することがあるらしい。ところが左後ろのタイヤの空気圧を確認したとき、ディーラーのお兄さんが一言、「あれ、空気圧正常ですね」。

他のタイヤが全て空気圧が高い中、左後ろだけ正常。絶対これは何かある。と思ったらあった。でっかい釘が一本刺さっていました!

早速釘を抜いてもらうとシューシューと空気が出てくる。釘が刺さっていた時はすこーしづつ隙間から空気が漏れていたんではないかとのこと。抜いた穴にゴムみたいなガムみたいなやつをギュギュっと詰めて、はい、完了。このまま釘の存在に気づかず高速走行中に完全にパンクして事故でも起こしていたら。やれやれ、本当にホッとした瞬間。

ロサンゼルスの道は日本の道と比べ、掃除するのが遅い。結構ゴミみたいなものが道路に落ちていても1週間くらいそのままなことがままある。気をつけようがないが、空気圧が下がった時には何かタイヤに刺さっていないかまず疑ってみるべきだろう。タイヤが正常な状態であれば、空気圧は半年くらい経過しなければ低下しないそうだ。色々と勉強になったが、こういう怖い体験はあまりしたくないものである。やれやれ。

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