Feature Film Financing and the Studio System その9

Feature Film Financing and the Studio System その9

昨日のファイナンスの授業は色々と謎が解けた有意義な授業であった。特にSlate Financingという手法はこちらのゲーム業界でも使われているそうで、これがアメリカで莫大な予算をかけたゲームが生まれる一因になっているようなのである。

簡単に説明すると、あるタイトルについて製作予算の50%をFinancial Entityが負担し、スタジオ側のディストリビューションコスト8-12%をトップオフした後にタイトルのキャッシュフローでマーケティングコストを返済し、その後残りの利益がスタジオ側とFinancial Entity側で配分される仕組みである。

Financial Entityの中身であるが、まずEquityとしてヘッジファンドもしくはプライベートエクイティが資金を注入、足りない部分をJPモルガンやメリルリンチなどの大手金融から借金、さらに残りをMezzaning Financingというちょっぴり割高な方法で借り入れるようだ。Equityとはつまり映画の権利の一部を持つことになるので、一定の期間を経たあとにスタジオ側が買い取ることになる。日本での製作委員会方式と違って、純粋に金銭的な利益を目的とした「投資」ということになる。

収益予測にはモンテカルロ・シミュレーションを用い、できるだけ多くのゲームないしは映画に出資をすることでリスクを分散させる。ゲームも映画もギャンブルの要素が大きいので1本だけだと大赤字になってしまうことが多々あるが、そこを数でカバーしようというわけである。

ゲームは映画よりも難しく成立しづらいとのこと。でも何とかしてこの仕組みを持ってこれなければ日本のゲームの将来はないな、と思う。ファイナンスとマーケティング。この二つが大規模コンテンツのキーになってくるのは、間違いないのだ。

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