アクティビジョン・ブリザードのCFOが来校

アクティビジョン・ブリザードのCFOが来校

今週火曜日のことになるが、アクティビジョン・ブリザードのCFOがUSCに来校。色々と話を聞かせていただいた。アクティビジョン・ブリザードはアクティビジョンとブリザードの持ち株会社であり、実質世界最大のゲームソフトメーカーである。

面白かったのは、日本のゲーム会社と全く考え方が異なっているということ。日本のゲーム会社、特にモバイルゲームの世界では「アジアを制する者が世界を制する」といった風潮が強いが、あくまで全体のシェアを考えた場合現状は北米5、欧州4、アジア1という割合であり、実はプライオリティがそこまで高いわけではないのである。

そして確実に今後伸びていくであろうモバイル分野について、実はほとんど手を入れていない。彼はモバイルゲームの分野を「レッドオーシャン」であると表現していた。今は参入障壁が低すぎるため、競争が激しく厳しい市場だと見ているようだ。そして、ユーザーエクスペリエンスの観点からいっても同じゲーム体験を与えられるプラットフォームではないということも参入しない一つの理由だという。

おそらくモバイルゲームの開発費が高騰し、多くの会社が撤退もしくは手が出しづらくなったころからが、彼らが本格的に参入するタイミングなのではないだろうか。

日本市場についても聞いてみたが、やはりデザイン面などからかなり厳しい市場だと見ているようだ。日本のゲーム業界のますますの孤立化は避けられないだろう。

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