クラウドゲーミング

クラウドゲーミング

シネマスクールの授業の中で、毎週Huluでおこなわれる授業があるのだが、その最後のプレゼンテーションとして「クラウドゲーミング」に関する発表をおこなうことになった。

クラウドゲーミングは、通常クライアント側(ゲーム機やスマートフォンやPC)でおこなう処理の計算をサーバー側でおこない、クライアント側に映像だけを送る技術である。理論的にはどんな高スペックのゲームでもネット環境さえあれば端末を問わず遊べるようになる夢の技術だ。現状コストやレイテンシ(映像遅延)、インターフェースなどの問題点が山積みではあるものの、そう遠くない将来ゲームの主流となるのは間違いない。

あと10年もすれば、映像のクオリティで差別化をすることがほぼ不可能になり、その後もコンピューターの処理速度が向上していくことで、サーバー1台で数百、数千もの高クオリティゲームを処理し、配信することができるようになるはずだ。その頃にはインターネットの速度も向上し、おおよそシビアな対戦ゲーム以外は全くタイムラグを感じることなくスムーズにゲームがプレイできるようになる。インストールする必要もない。

しかし、問題はビジネスとして始めるタイミングである。今始めても、少なくとも数年間は赤字を垂れ流すことになるだろう。かつてYouTubeがスタートした時、まともなビジネスにならず大赤字であった。それを乗り越えるだけの覚悟があるかどうか。

現状、主なプレイヤーはソニー、マイクロソフト、スクウェア・エニックスなどである。ソニーはすでにこの分野に数百億円規模の多額の投資をしているが、現状のビジネスとの兼ね合いもありどこまで積極的になれるかは疑問が残る。最終的にはぽっと出てきたベンチャーが市場をさらっていくのではないかという気がする。最終的にはコンテンツ次第であるが、最近のスマートフォンゲームとは違うベクトルの未来であり、なかなか興味深く見守っているのであった。

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