アメリカはとにかくお金がかかる国

アメリカはとにかくお金がかかる国

渡米前から父に聞いていたが、こちらに住むのはただ生活しているだけで本当にお金がかかる。しかも皆口を揃えて言うのは、「質の割に」というところ。ちょっとまともなものを食べようとすると10ドル以上は確実にかかるし、さらに以下の2つが重くのしかかってくる。

1.カリフォルニア州の消費税は8%強
2.チップが15-20%

自炊しようと思えばコストコ(こちらで言うところのコスコ)やウォルマートのように安いスーパーマーケットはあるのだが、この前ダースで買ったオレンジジュースのうち2本がなぜか炭酸化していて危ない予感がしたのでめっきりいかなくなってしまった。卵も割って中を見ただけですぐに品質が悪いと分かるレベル。そしてなにより自炊している時間がない。

住居費はというと、ダウンタウンに住んでいるのだが、スタジオタイプ(50平方メートルくらい)で1,700ドル、車は必須、+光熱費、電話代、さらにインターネット費用が乗ってくるからたまらない。日本でミニマムな生活をしていた時の倍はかかっている気がする。コリアンタウンは住居と食事のコストパフォーマンスがいいらしいので、来年真剣に引っ越しを検討中。

学費は大学院に関わらず高く、昨日友人から聞いたところによると、子供を私立の中学高校大学に入れた場合、卒業までに日本円で5,000万円くらい子育て費用が必要とのこと。日本と比べると裕福な家庭の子供しかなかなかチャンスがもらえない環境なのは間違いない(高金利のローンでまかなっている人も結構な割合でいるが)。

そしてお酒代。こちらではバーにいくと1杯10ドルは当たり前。重要なネットワーキングの機会なので必要経費なのだが、朝起きて財布の中身を見ると唖然とすることが結構ある。日本のように気軽に3,000円ポッキリでワタミへ…といったことはできない。

総合して考えると、こちらでは1,000万円給料をもらったとしても、日本での500万円くらいの生活しかできないと思う。なぜこんな社会構造になっているのか不思議でならないが、現在世界で一強の国家なのでその分お金の回りがいいのだろう。こちらでは夫婦揃って働いているのが普通なので、なんとか家計を維持できているのだろうか。

そんな中でも節約する秘訣を考えてみた。

1.安いところに住む
安全と利便性とのトレードオフなので、慎重に選ぶ必要アリ。

2.ファストフード店ではセットは頼まない
大学の周りがファストフードの店ばかりなので頻繁に行きがちだが、セットにすると10ドル近くかかってしまう。日本でも学生時代によくやっていたが、メイン(ハンバーガーなど)のみ+水ください、というゴールデンコンビにより5ドルくらいに抑えられる。それでも5ドルかかるけど。あと健康を考えて野菜の多いものを選ぶ。ファストフード以外の店の時はとにかく野菜の多いヘルシーフードを食べる。

3.卵と牛乳で栄養補給
完全栄養食品の卵と牛乳を頻繁に接種して栄養補給。これは安いので、朝や時には夜このコンビネーションにするとかなり食費が浮く。これだけではビタミンCが足りないらしいのでポン酢で目玉焼きを食べている。

4.チップをケチる
あんまりやりたくないところだが、チップを毎回15-20%払っているのは大きい。友人に聞くと10%くらいでも全然大丈夫だよーとのことなので、最近は迷ったら1ドル分チップを減らすことにしてチビチビ節約中。

5.友人にお酒を買ってもらう
バーでお酒を飲む際、「今回は買うから次は買ってね」と持ち回りでお酒を買うパターンになることが多い。ここで気前よく一晩でみんなの分を2、3回買ってしまうと軽く100ドル以上飛んでいってしまう。よくよく観察していると乗っかってばかりで自分では全然買っていない人がいることに気付く。これは友情とのトレードオフという危険な節約法なのであんまりやるべきではないが、無理して気前良くならないように気をつけよう。

一時的でいいのでもう一回円高になってくれないかな(切実)。

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