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こちらに来て初めての散髪

こちらに来て初めての散髪

休みも残すところあと一日。とはいえ、土曜日はアカウンティングの補講があり、月曜日までに宿題で英語の文章を大量に読んでいかなければいけないため、とてもじゃないが遊びに行く余裕はない。クラスメートの名前と顔もなんとか今日中に覚えておきたいところ。

昨日は補講のあと、髪の毛が重たくなってきたので初めての散髪に。英語で希望のヘアスタイルを美容師に伝えられる自信はないので、日系の美容院を探すことに。リトルトーキョー付近で探してみると、いい感じの美容院を発見!

http://www.kcstylist.jp/index.php/kc-stylist-salon

ハリウッドなどでヘアメイクをしていた方がオーナーの美容院で、内装もとてもおしゃれ。同い年の男性に散髪してもらう。元々表参道の店で働いており、3ヶ月前にこちらに来たそうだ。アットホームな雰囲気で接客も丁寧。しかもたった35ドル。これからも通う予定。

怒濤の一週間が終了

怒濤の一週間が終了

USC Marshallの先輩から「最も苦しく、最も楽しい」と言われていた最初の一週間が終了した。何度もブログを書こうとしてパソコンを立ち上げたものの、書いている途中で寝てしまい書き終えられなかった。記憶の新しいうちに一週間を振り返りたい。

7月31日(水)
朝5時起床。この日より220人の学生が3つのコア(クラス)に分かれ、それぞれのクラスで授業がおこなわれた。

Tech & Library
ウェブサイトでの告知や学校でのネット経由での印刷などテクニカルな内容の説明と、オンライン、オフライン図書館の説明。大学の提供するリソースは膨大で、例えばウォールストリートジャーナルが数十年前から全てオンラインで検索、閲覧できたり、各国のGDPのグラフや研究資料が数多く揃っている。ただしウェブサイトは1つではなく広範囲に渡っておりチェックするのには骨が折れる。もっと効率の良いウェブサイトが作れないだろうか。

Teamwork at Marshall
コア対抗の運動会のようなゲーム大会。運動会といっても、体をハードに動かすことを求められるわけではなく、「限られた材料を利用して卵を2メートルの高さから落としても割れない構造物を作る」「細いプラスチックの材料を利用し、倒れない最も高い塔を作る」など、頭を使い、協力することが求められる。英語力の乏しい日本人にとっては、下手にリーダーシップを取ると集団をミスリードしてしまう可能性が高く、自分のポジションをうまく作っていかないといけない。残念ながら我々のコアは3位だったが、非常に盛り上がりチームの結束は深まった。

プログラムが終わった後はバーベキューでチームの仲を深めた。その後も休んでいる暇はなく、スタディグループで集まってグループの名前と規則について打ち合わせ。グループ名は準備していた私の案の中の一つ、「Tuna」が採用された。理由はグループのメンバーが皆寿司が好きだから。Tuna(まぐろ)は海の食物連鎖の頂点かつ寿司の王様であり、最高のチームを目指すという意味も込められている。

規則については、私から一つ。「今は英語力の問題でチームのディスカッションについていくのが非常に難しい。半年で必ず英語力を高めるから、それまでは話の流れを止めて申し訳ないが要点を逐一ディスカッション中に確認させてほしい。」みんな笑顔でOK。本当に皆優しい。その後帰宅して金曜日のケースコンペティションに向けケースを読み、要点をまとめチーム内で共有。夜1時就寝。

8月1日(木)
朝5時起床。この日は卒業生によるパネルディスカッション等を経て、夕方からケースコンペティションに向けてグループで打ち合わせ。

ネイティブのディスカッションについていくのは本当に難しい。みんな容赦なくトップスピードで話し、「Masaはどう思う?」と聞いてくる。耳がまだ全く追いついておらず、TOEFLのリスニングで満点近くを取った程度ではお話にならない。まだ頭の中で英文を構造化して口から出すことに慣れていないため、意見は一旦ホワイトボードに文章にした上で説明する戦略をとった。

ケースのお題は世界的な食料、飲料メーカーを5兆円投資してどう成長させるか。目を付けたのは、企業の規模や、消費者の健康をアシストするというビジョンと比べ、その企業が何をしているのか、認知度があまりにも低く、消費者からファーストチョイスになっていないという点。

そこで”80-80(エイティーエイティ)”という新しく壮大な目標を掲げ、世界規模でプレミアム商品の投入と大規模な広告キャンペーンを展開することを提案し、採用された。最初の”80″はブラインドテストで競合他社の商品と比較し80%の人が美味しいと思わなければ商品を流通させないという品質に関するコミットメント。次の”80″は世界の平均寿命を80歳まで高めることを目指し、商品の健康志向を強化して消費者の健康に貢献するというCSRに関するコミットメント。

続いてスライドの作成。「文字の多いスライドは嫌だ」という方針で皆の意見が一致し、ビジュアル重視のスライドを作成。今回のコンペではプレゼンテーションで使用するスライドが3枚までと限られるため、なかなかまとめるのは難しい。私がスライド作成も担当。皆パワーポイントしか使ったことがなく、MacのKeynoteの方が洗練されたスライドが作れるということを知らず、「Cool!」とほめられて嬉しい。

目処が経った0時過ぎ頃に解散。1時就寝。

8月2日(金)
5時起床。ケースコンペティション当日。先週のプレゼンと違い皆スーツにネクタイで神妙な面持ち。資料のFIX、印刷とリハーサルを入念におこなう。私は本番では80-80のビジョンに関する説明を担当した。日本と違い、アメリカ人はプレゼンで皆スクリプトを使う。皆話すことを一語一句書きとめて、暗記するのだ。日本では「プレゼンではキーとなるポイントだけ手元にメモを置いておき、話すことを丸暗記するな」と教えられていたが、こちらは台本を暗記し、それをナチュラルに話すことに重点を置く。Q&Aではとっさに答えられないため雄弁なアメリカ人におまかせ。質問に対する回答のアドリブ力はアメリカ人はさすが、プレゼン慣れしているな、というイメージ。

我々のプレゼンは学生の受けが非常に良かったものの、教授による採点ということもあってデータの裏付けが乏しい我々は最終ラウンドまで残れなかった。コンペの後は学年全体で打ち上げ。長い一週間が終わった。ようやくゆっくり眠れそうだ。

全体のオリエンテーション開始

全体のオリエンテーション開始

本日はアメリカ出身の人も含めたオリエンテーションの初日。やっぱりインターナショナルだけのオリエンテーションとは違う雰囲気。今日のケースディスカッションは前回のインターナショナルだけのものと違いかなりスピーディで、話のキャッチアップで精一杯。議論にジャンプインできなかったのが悔やまれる。

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220人が集まって懇親会。圧巻である。

本日クラス分けがあり、仲がいい人とことごとく違うクラスとなった。残念だが仕方ない。また仲のいい友達を作って、うまくやっていけるよう頑張りたい。

ところで本日の昼食は学校がバイキング形式で用意してくれたものだったのだが、食べ終わった後みんなテーブルの上にほったらかしで教室に戻っていった。片付けなくていいのか聞いたが、片付けもサービスに含まれているらしい。アメリカはとにかく面倒なことはアウトソーシングされていて、例えば洗濯機の普及率が低いのは服の洗濯に全てクリーニングを使う家庭が多いからだったり、ごみもダストシュートからなんでもかんでも放り投げるだけでよかったりする(業者が分別してくれる)。考え方は効率的で面白いのだが、人としての営みの一部を奪われているようで、ちょっぴり寂しい。

金曜日の夜

金曜日の夜

昨日は学校が始まって初めての金曜日。日本でも花金(死語?)という言葉があるが、こちらでも金曜日は特別な日。職場も同様のようで、先日行ったブリザードエンタテインメントも金曜の午後はお祭り騒ぎで皆お酒を飲み、仕事にならないそうだ。というわけで昨日は初めて一息つける日となった。午前中はキャリアサービスに関する説明があり、午後はバス貸し切りで市内観光へ。なんとも粋な計らいだったが、すでにHISのオプショナルツアーを利用して回っている場所ばかりだったので、特に目新しさはなし。
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一週間の疲れが出たのか、バスで眠る友人の図。胸ポケットにそっとバナナを差し入れる。

その後はクラスメートのカルロスが企画してくれた打ち上げに参加。「Perch」という屋上バーで開催。先日行った観光名所のルーフトップバーよりも断然眺めが良く、しかも生演奏付き。ただし若干店の周囲の治安が悪そうだったので、観光で来た際に行くにはあまり向かないかもしれない。

来週は今週を遥かに超えたスケジュールで、基本朝8時〜夜8時まで授業や説明があり、宿題も多数。木曜はスケジュール上深夜0時までグループワークがある過密日程だ。みんな口を揃えて「嫌だなー」と文句を言っているのが面白い。しかし、今回のオリエンテーションのおかげで不安はほとんどない。本当に皆フレンドリーで、言葉の壁はあれど人間の本質は国によって変わらないものだと実感した。
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Perchからの眺め。ビートルズの「Don’t let me down」を生演奏中。この日もあっという間に夜が更けていった。

プレゼンテーション

プレゼンテーション

今日は初めてのプレゼンテーション。残念ながら表彰台は逃したものの、一人欠席し、二人がまだ生活のセットアップが終わっておらずあまり参加できなかった状況を考えると、健闘したほうだと思う。

敗因としては、発表が比較的シリアスな内容になってしまいあまり笑いが取れなかったこと。内容に興味のある人がお金を払って見に来ているわけでもないので、プレゼンテーションにもエンターテインメント性がなければ観客、審査員の集中力が持たない。現に1位、2位はそれぞれ笑いが大きかった順なので、内容というのは実は二の次なのかもしれない。

私は国旗のデザインを作ったので、その部分の発表をまかされた。不思議と、日本語でのプレゼンよりも緊張しなかった。その理由を考えてみたい。

英語の場合、こちらに来たばかりの日本人がネイティブのように自然に話すことはもちろん不可能。そのため話す内容を暗記さえしてしまえば、日本語でのプレゼンテーションのように「内容を丸暗記せずに自然に話さないと」とナーバスになることもなく、覚えた言葉を大きな声で、堂々と話すだけでOKなのだ。

ケーススタディの授業における後半の時間のように、今までの発言内容をまとめ、再構築して理路整然と話すアドリブ力が求められるものについては、相当高度な英語力が必要になると思われる。日本語でも難しいことなので、なかなかに高いハードルだが、二年間でそのレベルまで英語力を高められるように頑張りたい。

グループワーク

グループワーク

昨日はケーススタディの準備に追われて寝る暇もなく、ブログの更新が滞ってしまった。明日はグループワークのプレゼンテーションがあるのでまだまだ今日の夜も長そうだが、記憶の新しいうちに出来事をまとめておきたい。

7月23日(火)

11時学校集合。来たばかりで時差ボケの残る人がいるのを考慮して、朝が遅めになっている。22日が13時集合、24日は9時、25日は8時半と徐々に朝の時間に慣れていけるようになっている。

今日のカリキュラムは以下の通り。

・カルチャーショック

ロサンゼルスに来て驚いたことなどを生徒同士で共有するディスカッション形式の授業。噂に聞く通り、こちらの授業では常に発言を求められる。話す機会があるのであれば、順番が来るのを待つのではなく常に手を上げているくらいの心構えが必要だ。今のところ発言頻度は平均くらい、発言のレベルは下の下。どうしても英語だと文法を間違えずに話すことで頭が一杯になってしまい、思考が浅くなってしまう。

話に挙がった中で印象的だったのはスキッドロウの話。私の住んでいるアパートから2ブロックほど離れた場所にあるのだが、ダウンタウンの中で極めて治安の悪い地域である。ボランティアがホームレスに配給をおこなっている地域のため、近くの刑務所で刑期を終えた元囚人の方々が集まってくるのだ。これは一度落ちてしまうと普通の生活すらままならない超格差社会アメリカの制度にも大いに問題があるだろう。ここについてはまた時間がある時にゆっくりと書きたい。

・在校生によるパネルディスカッション

在校生の方々に色々と質問できる時間。

・Honor Code

ざっくり言ってしまうと校則についてのレクチャー。授業に遅刻するな、とかカンニングはだめよ、とか割と普通のお話。

・ビジネスライティング

今日は論文を書く場合の脚注の付け方について。文献によって書き方が違っていて結構ややこしい。引用は論文全体の20〜30%程度が好ましいらしい。また、最近は”Turnitin”というツールによって膨大なデータベースの中から、学生が書いた論文が他の論文を脚注をつけずに引用、つまりコピー&ペーストをしていないか、調査するのだという。パラフレーズしていても看破できるらしい。学生の中には”Turnitin”と契約して裏をかこうとする猛者もいるそうで、このあたりはやはりいたちごっこのようだ。脚注と要約に関する宿題が出た。

7月24(水)

9時集合。ケーススタディの準備とビジネスライティングの宿題のため前日ほとんど寝られず。

・ケーススタディ

ケーススタディは激しい議論の応酬についていけないのではと予想していたが、自分の立場をはっきりを決めてケースを読み込んでおけば恐るるに足らず。授業のかなりの部分が発言点が占めるので、挙手率が非常に高く、その中でどう目立って当ててもらえるかも重要な戦略になりそう。

買収する候補として2社挙げられており、したほうがいいのか、しないほうがいいのか自分のスタンスを決めて議論する。私はA社の買収には賛成で、B社の買収には反対の立場をとった。

A社は買収元にない機能を有しており、買収することによりシナジーが見込める。さらにはA社は過去6年で売上が10倍に伸びており、政治的な要素がからむものの今後も同市場は成長が見込める。B社の場合は買収元がすでに同様のビジネスを展開しているためグループ内競合となりシナジーが見込めないのではないか。さらにB社は創業者の特殊なバックグラウンドにより今まで宣伝費が圧縮できており、創業者が辞めた場合のリスクが非常に大きい。何か創業者が辞めないように契約で縛らなければ、このまま買収するは危険である。

結局手を挙げていたものの最後まで指されることはなかったが、思考を深めるプロセスは大変勉強になった。

・グループワーク

現在進行中。内容はチームで新しい国家を作り、思想や法律、国旗等を定めてくださいという割とお気楽な内容。チームメンバーは中国人、香港人、ドミニカ人、アメリカ人、インド人、日本人(私)の五人。今はメールでやり取りをしながら明日のプレゼンテーションに向け準備を進めている。「Masaはゲームクリエイターだから、国旗のデザイン担当だよね」と満場一致で決まってしまい、デザインの経験はないものの急いで意見をまとめ、FedExが閉まる前に駆け込みでプラスチック製の国旗を作成した。現在は他のメンバーが煮詰まっているところを手伝っている。英語がうまくなくても貢献できることにちょっぴり安心。

今夜も長くなりそうです。

オリエンテーションスタート

オリエンテーションスタート

USC Marshall School of Businessは授業のスタートが他の学校と比べて早い。9月から始まる学校が多い中、8月上旬にも本格的な授業がスタートする。その前に1週間のオリエンテーションと、米国外からの学生向けにさらに1週間のオリエンテーションがあり、今日はその初日。

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なぜこんな微妙な位置から撮ったのか謎だが、奥に見えるのが校舎。

今日は初日ということもあり、学校のスタッフからのプログラムの紹介と、各学生の自己紹介がメイン。米国外からの学生は40人くらいだろうか。ちょうどぴったり収まるくらいの教室でそれぞれ自己紹介していく。外人40人を前に英語で話すことなどもちろん生まれて初めてなので、ちょっぴり緊張。ゲームを作っていたと話すと珍しいようで皆喜んでくれた。

一つ分かったことは、みんな英語のレベルが高いということ。少なくとも英語圏で数年間暮らした経験がある人がほとんどだ。はい、この中で一番英語話せない自信あります。。聞き取りもままならない今の状態ではグループワークでも足を引っ張ってしまうので、意識的に英語力を高めていかないといけない。とりあえず日本から取り寄せた「MBAの英語表現400」という本を丸暗記することに。この本は”It’s possible, but unlikely(不可能ではないけど、ありそうにないよね)”とか、使える言い回しがたくさん載っているのでオススメ。

今日はこれから宿題のケーススタディ一本(飲料メーカーのケース)と、各学生の顔と名前、バックグラウンドを暗記する作業をスタートしようと思う。まだまだ序の口で来週からが本格的なスタートのようなので、睡眠時間が少なくなる日がこれから先も続きそうだ。

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最後に写真を一枚。なぜか前輪とサドルが無い自転車。こっちでは「自分の自転車の前輪がパンクしたのでイタダキマス」「サドルの革がめくれたのでここに落ちてたのもらった」というしょうもない理由で盗難されることがよくあるらしい。自転車ならまだかわいいが、車でもあるというのが恐ろしい。車載ナビは車を降りる度に外して持ち歩かなければいけないし、タイヤが盗まれることもあるそうだ。どうやって防げばいいんだ。。自転車の後輪に残っていた役立たずのロックが心なしか寂しそうでした。

コストコ

コストコ

昨日は友人の車のリース契約に付き合ったあと、コストコへ。最近日本にも進出してきているが、業務用スーパーといったイメージ。小売店への卸売業もおこなっており、中は問屋の倉庫といった感じだ。卸売りの価格で買えるのだから当然安いが、ペットボトルなどはダース売りが基本のため、買ってもなかなか消化するのに時間がかかる。ショッピングするには会員になる必要があるが、会員カード1枚で3人までショッピング可能。

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奥に見えるのが建物がコストコ。

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内部の様子。まさに倉庫といった感じ。

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こちら魚介コーナー。なんと1ポンド(約400グラム)単位での購入となっている。一人でエビを400グラム買って食べた日にはおしりに尻尾が生えてきそうだ。

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その後コストコの外にある、美味しいハンバーガーチェーンと評判のIN-N-OUTへ。ハンバーガーの材料は全て自家製で、品質にこだわっている。日本でいうところのモスバーガーといったところ。

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メニューがぼやけてしまって見えないが、600円くらいでセットをいただくことができる。数種類のハンバーガーしかメニューにないものの、実は裏メニューがあって肉を増やしたりとか色々なことができるらしい。

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こっちは飲み物がセルフサービスになっていることが多い。飲料メーカーは商品のプロモーションのためドリンクの原液をタダ同然でハンバーガーチェーンに配っているので、いくら飲まれても店側にデメリットはさほどないのだろう。

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こちらダブルなんとかバーガー。アメリカのハンバーガーにしては割とこぶり。味はマクドナルドに近いが、材料が自家製と聞くとプラシーボ効果により美味しく感じてくる。

いよいよ明後日から学校が開始。ちゃんと授業に付いていけるだろうか。

ツベルクリン

ツベルクリン

こちらは現在朝の7時。このところ天気のあまり良くない日が続いている。日本の猛暑と何か関連があるのだろうか。

昨日は近くの病院にツベルクリンテストを受けに行った。中学校以来、何年ぶりだろうか。結核の抗体の有無を調査するテストだ。注射を受けた周囲の赤みが一定の大きさであればいいのだが、みんな痕が残るはんこ注射を受けたくないので、10数年前当時かなり多くの生徒が自らの手をペチペチ叩いて赤みを広げていたことを思い出す。せめて目につかない場所に注射するとか、工夫して欲しいもんである。

こっちの大学は入学に祭し、こういった抗体のテスト結果を必要とするところが多い。渡米前には血液検査を受け、MMRという三種混合の注射(はしか、ふうしん、おたふく風邪)を2回おこなった。保険外診療になるのでこれが結構高く付く。今回のツベルクリンまで含めると合計5万円くらい?受験生にとって想定外の出費になるので、注意が必要だ。

今日はこれから南部のワイナリー巡りに出発。利き酒師の資格を持つA氏も同行する。正直お酒はアルコールさえ入っていればなんでもいい派なので味は基本的に気にしないが、これを機会に勉強できればいいな、と思う。

Go for broke!

Go for broke!

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ようやく行けた全米日系人博物館。軽い気持ちで訪れたものの、そこには日系アメリカ人の想像を超えた苦難の歴史があった。出稼ぎで大枚を稼ぎ、故郷に錦を飾ることを夢見て出て行った日本人が初めに経験したのは奴隷同然のプランテーションでの生活。そんな中でも独自のアイデンティティーを発揮し、その後も太平洋戦争中の強制収容など、多くの苦難を乗り越えていった結果、今の大きな日系人コミュニティがある。

そんな日系人の歴史の中でひときわ目を引いたのが「第442連隊戦闘団」について。アメリカ陸軍史上最も輝かしい戦績をおさめ最も多くの勲章を受けた部隊が、実は士官を除き日系人100%で構成された部隊だったのをご存知だろうか。

真珠湾攻撃後、アメリカに住んでいた多くの日系人が財産を没収された上強制収容所に送られた。軍に属していた者は除隊処分を受けた。以下はハワイ領防衛軍所属の日系二世169人から、軍の将軍あてに提出された嘆願書である。

「ハワイは我々の故郷であり、合衆国は我々の祖国である。我々の忠誠心はただ一つ、星条旗だけに向けられている。我々は忠実なアメリカ市民として、祖国のため、出来うる限り働きたいと希望している。」

自らの忠誠心を疑問視された日系人は、アメリカの戦争遂行に進んで協力した。各種ボランティア団体に多数が参加し、自主的に従軍する者が続出。やがて1万人のハワイ二世がアメリカ陸軍所属の兵士となり、彼らを中心に「第442連隊戦闘団」が組織された。

「第442連隊戦闘団」は日本人と戦うことになる太平洋戦線には送られず、ヨーロッパ戦線へと送られた。彼らは「Go for broke!(全てを賭けて戦え)」を合言葉に死力を尽くして戦い、多くの犠牲を出しながらもテキサス大隊の救出、ドイツ強制収容所の解放など目覚ましい活躍を見せ、計21に及ぶ軍の最高勲章「メダル・オブ・オナー」を受章した。日系人として最高のアメリカ大統領継承順位第三位、上院仮議長まで上り詰めたダニエル・イノウエ(井上 健)氏も「第442連隊戦闘団」に所属しメダル・オブ・オナーを受章した一人である。

当時の日本人から見たら、彼らはもしかしたら裏切り者と言われるかもしれない。しかし彼らは自分たちの命をかけてアメリカ日系人コミュニティの誇りを守り、その後もアメリカと日本の橋渡しに尽力した。やがてアメリカにおける日本人は「模範的マイノリティー」と言われるようになっていく。

現在のアメリカ軍では「第442連隊戦闘団」の歴史を学ぶ授業は必修となっているという。ダニエル・イノウエ氏が亡くなってから約半年が立った今年5月、米海軍は建造予定の新鋭イージス艦に「ダニエル・イノウエ」と命名した。メイバス海軍長官は「真の米国の英雄に敬意を表することができ光栄だ。『ダニエル・イノウエ』は米国を象徴する存在となる」と語ったという。