岐路

岐路

今朝車のキーを回すと、プスプスプス…エンジンがかからない。あれ…これが噂に聞く「バッテリーがあがった」という状態?たまたま同じアパートの外人が通りかかって「ケーブルがあれば充電してあげるよ」と声をかけてくれたが、残念ながら持っていない。いつもA氏を行きに拾って学校に行っていたが、今日はA氏の車で迎えに来てもらうことに。車に頼っているといざという時不便なものだ。エアコンもほとんど使っていないし、電気の消し忘れもないので、恐らく購入時にすでに寿命がきていたのだろう。購入したガリバーに電話し、まだ購入して1ヶ月なのでなんとかならないかと電話したところ、明日電話で回答をくれるとのこと。

ところで今日は以前このブログでも紹介した元お医者さんの友人から嬉しい連絡があった。UCLAの繰り上がり当選日だったようだ。最後まで信じてアタックをかけていた友人の努力は賞賛に値する。友人として本当に嬉しい。おめでとう!

ところが嬉しい連絡はそれにとどまらなかった。なんといつも一緒のA氏にも合格の連絡が来たという。UCLAはUSCのライバル校で、MBAランキングや知名度でいえばUCLAのほうがちょっぴり高い。A氏は悩んでいる。とても。授業料の支払いの問題で、明日までに決めなければいけないという。嬉しい気持ちもあるが、こちらとしてもかなりの動揺が隠せない。A氏とは毎日車で一緒に登校し、毎日放課後に一緒に勉強していた。毎晩のように一緒に飯を食べた。こちらに来て一番長く時間と苦労を共有していた。バックグラウンドは全く違うものの、本当に気が合う仲間だった。正直これから2年間、学校でA氏以上の友達が作れるとは思えない。A氏の意思を尊重して、どちらに転んでも応援してあげるのが本当の友達?本当に友達なら、これからの2年間一緒に過ごしていきたいと思うのなら、自分の気持ちを正直に伝えて引き留めるべき…?

分からない。

30分ほど前に電話をもらってから、車の問題や学校の課題のことが、一気に吹き飛んでしまった。A氏は、「もしUCLAに行ったとしても、Masaとはずっと友達でいたい」と言った。MBAはきつい。想像していたよりもずっときつい。A氏がUCLAに行けば、きっとA氏と会うことはほとんどなくなってしまうのだろう。そんな言葉が別れの言葉になって、会わなくなってそれっきりの友達がたくさんいる。A氏とはこれからも仲を深めていきたい。これまでの数ヶ月じゃ全然足りない。そして、もしA氏の意思に介入して説得できる人がいるとすれば、それはきっと私一人なのだ。

これから寝て、朝が来るまであと3時間。明日もA氏に迎えに来てもらうことになっている。その後の行動によって、今後は全く違う2年間になるかもしれない。

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