Monthly Archives: 1月 2015

メキシカン料理

メキシカン料理

以前ブログで今後日本で流行りそうなアメリカで流行っているものとしてボバという大粒タピオカ入りの飲み物を挙げたが、今回は食べ物について。本日「Tacos por favor」という有名なタコス屋に行ったのだが、これがとっても美味しい。しかも安い。タコスは肉と野菜を包んだ簡素な食べ物なので、安くすることができるのだろう。

こちらでメキシカンのチェーンと言えばTacobellとChipotleが有名。前者はより万人向けのコストパフォーマンスの高いメキシカンを提供しており、後者はヘルシー志向、おしゃれ志向の若者が殺到している。Chipotleはファストフードにも関わらず一食10ドルくらいして結構お高め。それでも昼間にはいつも行列だ。

一応Tacobellは以前日本に上陸して失敗しているのだが、数日前の日本の記事で「再上陸があるのでは?」という内容のものがあった。ちょっとこちらと情報格差があるので触れておくと、実はかなり近い時期に日本に上陸するということが規定路線になっている。マーケティングさえうまくやれば昨今のヘルシー志向とマッチして売れるんではないだろうか。

日本でメキシカンというととんがり帽子を被ったヒゲのおじさんが派手な衣装にマラカスを持って陽気にドンタ○スと歌っているようなイメージ(かなり間違った先入観)しかなく、かなり馴染みが薄い。でもそのフレッシュさとピリッと刺激的なスパイス、食べた後の健康になった感は、数回経験しさえすれば虜になること間違いなしである。ということで、日本流行予想第二弾はメキシカンなのでした。

サンダンス映画祭その2

サンダンス映画祭その2

ただいまユタからの帰り道。夜はシネマスクールの授業があるのだが、教授がサンダンス映画祭に参加中のため今日の授業は映画鑑賞らしい。結局6本映画を観て帰ってまた授業で映画を観るというなかなか映画漬けの日々である。

ユタのパークシティというところのロッジを数十人で借りて数日過ごしたのだが、なかなかいいところであった。映画祭へのアクセスには無料のシャトルバスがあるし、すぐそこは雪山がありスキー、スノーボードも楽しめる。映画祭の期間中は多数のスポンサー企業ブースが街中に溢れ、無料でスナックなお土産を配っていたり、お酒までタダで飲めたりする。町はボストンを木で作り変えたような可愛い街並みで、映画祭がなくとも訪れる価値は十分にあるだろう。タクシーの運ちゃん情報によれば少し前までは2つしかホテルがなかったそうだが、今は観光地開発が進んで20以上のホテルがあるとのこと。

ところで、サンダンス映画祭で一番大変なのが映画チケットの確保である。初日朝6時にBoxofficeで並んだもののほとんどの映画チケットが売り切れていて途方に暮れた。高額なパッケージで購入する客の分で通常販売分はその多くが売り切れてしまうのだ。しかしチケットがなかったとしてもあきらめるのはまだ早い。以下チケット確保の方法をまとめてみた。

1.Waitlistを狙う

映画上映の2時間前にWaitlist(補欠分)の応募がネットで始まる。数秒で埋まってしまうため回線速度が問われるが、朝9時に上映がある映画などは応募が朝7時開始なので、早起きできれば大抵Waitlistに入ることができる。Waitlistとはいえ、運営側もせっかく映画館に足を運んでくれた方を追い返すのは忍びないのだろう。Waitlistに入れた映画は全て観ることができた。

2.Waitlistに入れなくてもとりあえず行ってみる

Waitlistに漏れたとしても、案外Waitlist入りして来ない人が結構いたりするのでとりあえず行ってみると入れたりする。超人気の映画はさすがに厳しいだろうが、それ以外はかなりの高確率で入れるんではなかろうか。

3.ダフ屋

映画館の前でチケットを売りさばいている人がたまにいるので、そこから買ってもいいかもしれない。自己責任で。

サンダンス映画祭その1

サンダンス映画祭その1

BEA(Business of Entertainment Association)のイベントでただいまユタ州で催されているサンダンス映画祭に参加中。こういったイベントがあること自体USCらしい。近くでソルトレイクシティーオリンピックが以前開催されたこともあり、結構寒くて友人の一人が風邪を引いてしまった。

このサンダンス映画祭は元々「明日に向かって撃て!」や「スティング」などで有名な2枚目俳優のロバート・レッドフォードが小規模に始めたものであったが、現在は全米最大規模の映画祭となっており、映画関係者が多数やってくる。友人がニコール・キッドマンに近所のバーで会ってはしゃいでいた。インディペンデント系の映画製作者は通常こういった映画祭で映画会社にピッチ(プレゼンテーション)をして製作資金を調達する習慣がある。6大スタジオのシステム外にいる彼らにとっては、資金と流通網を同時に獲得する上でまたとない機会なのだ。

昨日は計3本の映画を鑑賞。ちょっと感想を書き留めておきたい。スタジオ映画とは違って枠にとらわれない作品ばかりでなかなか面白い。ストーリーが面白ければ予算規模は少なくともいいものが作れるということを再確認できた。

1.The Bronze

今年の映画祭でも人気の1本。オリンピックで銅メダルを獲得した女性体操選手がその後コーチとして成長していく様子を描いている。とにかく見どころはこの主人公の自己中心的な破天荒ぶりである。かなり衝撃的なシーンが多く、その度に会場は沸きに沸いた。そんな雰囲気を運良く監督の3つ隣くらいの席で味わうことができたのだが、この監督、なかなか若い。30後半くらいだろうか。是非今後もいい作品を世の中に出してビッグになってほしいものである。

2.Christmas Again

こちらは純文学的な作品で、クリスマスツリーを売る男性とその日常、人間関係を描いた映画である。あまりに何も起きない映画なので半分くらい寝てしまった。開始10分くらいで寝てしまい、しばらく経って起きた時に焦って友人に「何か展開あった?」と聞いたところ「なんにも起きていない」との返事。最後までそんな調子で映画が終わった時には思わず友人と顔を見合わせる始末。純文学好きの人にはいいかもしれないが、それ以外の人にはあまりおススメしない。

3.Wild Tales

6つのショートストーリーで構成されており、全てのストーリーが「復讐」を題材にしているちょっぴり怖い作品。とはいえユーモアに溢れており、ゾッとするシーンこそあれ喜劇を観ているようでなかなか面白い。アカデミー賞へのノミネート作品ということで、日本でも近い将来見られるようになるのではないだろうか。アルゼンチンで撮影がおこなわれており、言語はスペイン語。15ドル出して観る価値は十分あるだろう。

この映画祭のもう一つの魅力は他の観客との一体感だろう。映画館は300席以上ある場合障害者の方のために通路を広げなければいけない規定があり、新しいシネコンなどは大体シアターあたり299席となっている。恐らくサンダンス映画祭で使用されているシアターは昔に建てられたもののため席が数千席あるものもあり、劇を観ているような雰囲気に近い。その2に続く(多分)。

CMの意外な結末

CMの意外な結末

一年ぶりのMBA最大のオフイベントであるMammoth Tripから無事帰宅。ちなみに今週月曜日はアメリカでは祝日なのだ。久しぶりのスノーボードであったが、今回はどこも痛めることもなく帰って来れて良かった。もうあれから一年経つのかと思うと恐ろしい。途中ロッジでくつろぎながら友人達とPerfect Pitchという映画を観たのだが、なかなか笑いあり涙ありの良い作品だった。日本でも公開されたのだろうか?今週末はクラブのイベントでサンダンス映画祭に参加予定。休み明けからイベント目白押しでなかなか大変である。

ところでこちらのCM、なかなかオチが秀逸なので是非見てほしい。以下リンクからYouTubeで見られる。

あまり説明すると面白くないので、先入観無しで見ていただきたいところ。日本の保険会社のCMはなんだか涙を強制しようとするようなものが多い気がするが、これはとても自然で見終わった後になんだかあたたかい気持ちになる。日本の広告代理店にももっと頑張ってアイデアを出してもらいたいものだ。

ちなみに英語のできない方向けの内容説明は↓

 

 

 

 

 

結婚を渋ったり、子作りに消極的だった男性が父親として成長し、最後の場面では家族に対し「一生離さないよ」と言う内容です。

クラスの紹介

クラスの紹介

今週から授業が始まったので、今日は今期受講しているクラスのご紹介。

・Seminar in Motion Picture Business

これはシネマスクールとビジネススクールの合同プログラムの一つで、ソニーピクチャーズやライオンズゲートからのゲストスピーカーを交えて主に映画がどうやってマーケティングするのか学ぶ授業である。元々ソニーピクチャーズのスタジオ内で講義がある予定だったのだが、教授が変わって変更となり大学キャンパスでの授業となった。先日の情報流出問題の影響があったりするんだろうか?ちょっぴり残念。

・Digital Technologies and the Entertainment Industry

こちらもシネマスクールとビジネススクールの合同プログラムの一つ。サンタモニカのHuluスタジオ内で講義がある。HuluはNetflixと並ぶオンデマンド型映像配信サービスの雄であり、日本進出を図ったもののうまくいかず日テレに日本事業を売却したのが記憶に新しい。先日CEOに別の授業で話を聞いたが、「日本事業は赤字体質だったので畳んだ」というシンプルな理由であった。授業内容はテクノロジーにフォーカスしており、ゲームの内容も扱っていて非常に興味深い。

・Operations Consulting

打って変わってオペレーション最適化系の授業。なんだかんだで数字が好きなこともあってか、オペレーション系の授業をエンターテインメント系授業の次に多く取っている気がする。エクセル等を使ってKPI(Key Performance Indicator)をどう最適化していくのか、どうボトルネックを発見していくか、という授業である。特にオンラインゲームの業界は近年データ偏重であり、個人的にその傾向に疑問はあるものの、今後データ好きの上司などを説得していく機会があれば役立つであろう。

・Fostering Creativity

自分の内に眠るクリエイティビティを呼び覚まそうという、ビジネススクールらしからぬ授業である。瞑想やヨガを授業に取り入れた極めて先進的(?)な授業内容となっており、明日初めてのクラスなので楽しみである。もちろんヨガマットを持参しなければならない。瞑想のあとはなにやら心を開いて話し合ったりするらしい。正直取るかどうか迷ったのだが、前評判が良かったのと、精神面で自分をコントロールできるようになることは仕事でもプライベートでも非常に有用なのではないかと思い取ることにした。

・Video Game Production

こちらはどーしても取りたい授業。学部の授業であり、単位に算入されないのだが、このクラスからRiot GamesやThatgamecompanyといったそうそうたるゲーム会社が輩出されている。ゲーム開発からマーケティングまでほぼ全てを網羅しており、UNITYというエンジンを使ってクラスで3つゲームを実際に製作し、配信する必要がある。教授はなかなかのナイスガイで、昔コナミで4年働いていたらしい。かなり若く見えて結構年齢不詳である。

というわけで、最後の学期もはりきっていきましょう!

久々の更新

久々の更新

大分遅くなりましたが新年あけましておめでとうございます。3週間ほど日本に帰っていて、本日無事ロサンゼルスに到着。今はどこでもインターネットが通じるし、上空1万メートルの機内からでもメールができる時代になったので、遠く異国の地に来たという気持ちは昔の人よりも大分少ないのではないだろうか。熱海あたりにちょっと遠出したくらいの気分である。

年末はなんだかんだでほぼ毎日予定が埋まりくつろげはしなかったものの、本当に多くの方とお会いすることができ大変充実した3週間であった。詳細はここでは割愛させていただくが、学生の立場を活用して今後もネットワーキングに精を出していきたいものである。

明後日からはMBA最後の学期が始まる。気持ちを切り替えないといけないのだがまだまだお正月モードが抜けず、現在「ダンガンロンパ」というゲームにはまっている。4、5年前のゲームなのだが、本当に良くできたゲームで日本のゲームも捨てたもんではないなーと感じる。このゲームのいいところはなんといっても脚本。「逆転裁判」の流れを汲んだ推理ゲームなのだが、どんでん返しの連続で全くプレイヤーに犯人を予測させず、笑いもあって飽きさせない。しかしこれで20万本しか売れないとはなんとも厳しい市場になってしまったものだ。以前ロックスター・ゲームスから発売された「L.A.ノワール」というゲームは同じような推理ゲームで全然面白くないストーリーだったにも関わらず世界で400万本以上の売上があった。日本の脚本センスと海外ウケするグラフィックを組み合わせれば良いセン行くのでは…と思うのだがどうだろうか。

「ダンガンロンパ」はなんとか明日中にクリアして、明後日からは学校とキャリアに集中したい。2年間やりきったと言えるように、最後まで気合いを入れて出来ることは全てやっておこうと自分に言い聞かせるのであった。