ブッシュ元大統領が来校

ブッシュ元大統領が来校

本日はブッシュ元大統領がUSCにいらっしゃるとのことでMarshallの学生向けにinvitationがあったため、課題で忙しかったもののせっかくの機会なので行ってみることに。あちこちにガードがいて学校は普段と違う重々しい雰囲気。いつも車を停めている駐車場は、屋上が駐車禁止になっていた。スナイパー防止のため?考え過ぎだろうか。それにしてもこの警備は、いかに「元」大統領だとしても国にとって非常に重要な人物であり、また恨みを持つ誰かの標的になりかねないことの裏返しである。

2013-11-19 18.11.54
会場前には空港さながらの金属探知ゲートが。

2013-11-19 19.04.33
さぁみなさん!お待ちかねブッシュ元大統領の登場です!!会場は意外に狭く、15メートルくらいの位置から話を聞くことができてラッキーだった。カリフォルニア州知事のシュワちゃんもこっそり客席から観戦。シュワちゃんがこっそりできるはずもなく、ブッシュ元大統領から早速ばらされてしまう。

スタンディングオベーションで迎えられたあとは、大統領の軽妙なトークが炸裂。会場はドッカンドッカン沸きに沸いた。なんだ、思っていたよりもずっとユーモアがあって気さくな感じの人じゃないか。ただ、全身からほとばしる自信と時折感じさせる言葉の力強さはやはり他のスピーカーと比べても別格。それだけ大統領という立場が修羅場続きだったことがうかがえる。

特に興味深かった点をピックアップしてみる。

・小泉元首相とは相当仲がいいらしい
日本の首相の中で「比較的」安定政権だった、とブラックジョークで紹介された小泉元首相の話をしている時、本当に嬉しそうな顔をしていた。プライベートでも友情を育んだという話はどうやら本当のようだ。「アメリカと日本は肩を寄せ合って自由の輪を広げなければならない」という小泉首相の言葉に感銘を受けたんだと。

・イラクの件については語気を強めて正当性を主張
「人の命に関わる決断を下すというのは非常に苦しいこと。でもこの国(アメリカ)を守るために必要な決断だった。」と非常に強い口調で主張。拍手喝采。一部拍手をしない人がいたのも興味深い。私も右と左をチラチラ確認したのち流れに身を任せて一応拍手しておく。アメリカの国民ではないけれど。

・リーダーの条件
リーダーの条件は、「人のことを思いやってきちんとケアする」「人をジャッジしない」「遅刻しない」であると言っていた。「人をジャッジしない」というのは特に興味深いこと。つまりは少数派でも敵を作らない、角の立たないように気をつけるということか。もう一つ言っていた気がするが思い出せず。。

課題の追い込みで忙しかったので行くか迷ったが、素直に行って良かった。世界一の大国を、トップの立場で治め続けた人物はやはり伊達ではない(批判はたくさん受けていたが)。それと比較して日本の政治家がいかに小粒に見えることか。リーダーシップとプレゼンテーションのお手本を、まざまざと見せつけられた一日。

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