エグゼクティブの36%はフォロワー

エグゼクティブの36%はフォロワー

今課題のハーバード・ビジネス・レビューの記事を読んでいたのだが、ちょっと面白いことが書いてあったのでメモメモ。デシジョン・メイキング(決断)における過程の考え方のタイプとして、人は4つのタイプに分けられるそうな。

1.カリスマタイプ(Charismatics)

強い感情を持って新しいアイデアに惹かれるタイプ。やや感情に流されがち。

2.考える人タイプ(Thinkers)

合理的に考えて感情に流されないタイプ。しばしば説得が大変なカタブツ的イメージ。

3.猜疑心の塊タイプ(Skeptics)

ええ?それ本当に?証拠は??全てに疑問を持って難癖をつけたがるタイプ。

4.郷に入りては郷に従えタイプ(Followers)

他の人の意見に従うタイプ。あの人がこう言うからこうしよう。楽ちん楽ちん。

ここで面白いのは、なんと世の中のエグゼクティブと呼ばれる人たちで一番多いのは4のフォロワーだということ。イメージで言うと1のカリスマや2あたりがしっくりくるのだが、現実は違うようだ。確かに色々と考えてみると、他社や社内の重要人物との関係を維持していくのに毎回意見を戦わせていては敵を作ってしまう。ブッシュ前大統領がUSCに来校したときにリーダーの条件の一つは「人をジャッジしないこと」だと言っていた。反対意見を言うことはすなわち相手の意見をジャッジするということでもある。

以前、中鉢良治氏がソニーの当時の社長に選ばれた時、先代の出井伸之氏が中鉢氏を選んだ理由について、「彼はグッドリスナーだったから」と言っていた。人の話を聞くということ。ビジネスの世界では、ともすればリーダーシップに欠けているとも受け取られかねない発言であるが、小学校の頃から周りから口酸っぱく言われ続けていることこそが、やっぱり一番大事だったりするのかもしれない。

Comments are closed.