どの立場で発言すべきか

どの立場で発言すべきか

ロサンゼルスは東京と比べるとかなり湿度が低い気がする。乾燥肌の私にとっては結構つらい。朝起きるとお肌がつっぱるようになってきた。近くに加湿器売ってないかな…あ、掃除機も買わないと。

昨日、DMV(自動車免許を取るところ)で並んでいる際、同級生になるA氏と「授業が始まったらどの立場に立って発言すべきか」について議論した。A氏曰くアメリカ人ははっきり一つの立場に立って発言するから、日本人っぽく優柔不断にどっちつかずで発言しているとだめな奴と思われるそうな。

話した内容はグローバル化について。日本はグローバル化が遅れていると言われるが、果たしてグローバル化を進めることは本当にいいことなのか?A氏としては「内需100%が周りに左右されない最強国家であり、無理に海外にでていくことはないのではないか」とのこと。つまり鎖国?という話に発展したが、今くらいの割合がちょうどいいのではないかとのこと。日本は貿易立国というイメージがあるので海外に依存していると思われがちだが、実は日本のGDPに占める内需の割合は先進国でアメリカに次いで高く、内需大国だったりする。

個人的な立場としては、やはりゲーム業界について言えば海外に出て行く以外道はないと感じている。アメリカは人件費やドル高の影響をもろに受ける通常の製造業が衰退する一方で、軍事、航空宇宙、コンピューターソフト、金融、エンターテインメントなどの産業が世界一である。これらは価格競争力よりも「質」が重要な分野であり、一度シェアを取ったら簡単には崩されない分野である。例えばすでに皆使っているWindows Officeが圧倒的に安いKingsoftのOfficeに取って代わられるとは考えにくい。

日本も製造業についても同様に衰退していってしまうのは仕方のない流れだろう。テレビなどはその典型で、いかに「独自の技術で発色がよくなります!」と宣伝して「質」の違いをアピールしても一般人には違いが分からず、価格で勝負が決まってしまう。余談だが、最新の高画質規格である4KのテレビのCMを見て「わぁ、綺麗だねえ」という人がいるがハイビジョンテレビを通して見ているのでそれは4Kの画質ではない。映している映像が綺麗なだけである。

軍事、航空宇宙、コンピューターソフトの分野はかなり遅れを取っているから、この中では「金融」「エンターテインメント」あたりが今後の日本の外貨獲得手段として台頭してくる…はずである。エンタメで勝負できるのはもちろんゲーム。そしてまだまだ市場は小さいがアニメ。他産業は無理にグローバル化を進めて関税を撤廃したりするとむしろ衰退が早まって国内の雇用が失われるかもしれない。

結論としてはグローバル化すべきかどうかは「立場による」、という日本人っぽく優柔不断な感じになってしまった。うーむ。。

 

帰りにA氏と一緒に食事をする予定だったが、A氏が発熱でダウン。買い物の帰りにまたつけ麺屋IKEMENに吸い込まれてしまった。

th_2013-07-01 19.00.41

 

食べたのはその名もIKEMEN。かつおぶしがなかなかいい味を出しております。近くに座っていた黒人の親子が一口食べるなり「ウマーイ!!」と声を上げる。

食事を終えてチップを払う時いままでは「チップ含めていくらバックでお願いします!」という形で払っていたが、会計を普通に済ませたあとにテーブルにチップを置く方がスマートだと気づいた5日目の夜。

Comments are closed.