航空券の予約が完了

航空券の予約が完了

先週ついに5か月間お世話になったエアーベッドが「ボフッ」という悲鳴とともに穴を開け、お亡くなりになった。というわけで今は割れた風船の上で寝ている。ちょっと腰が痛いので、明日あたりにマットレスか敷布団を買いに行く予定。

本日日本へ一時帰国するための航空券を予約したのだが、運良く直行便で1,100ドルという格安の往復チケットを確保できた(デルタ航空)。基本的に航空券は数か月前に予約すると安く確保でき、直前になると価格が跳ね上がる。なぜこういった現象が起きるのかご存じだろうか。オペレーションの授業で習った内容のおさらいをしたい。

例えばお客様の種類として、1.「一般旅行客」2.「ビジネスマン」の2種類が存在すると仮定する。

<仮定>
1.「一般旅行客」…プライスセンシティブ(費用をとにかく抑えたい)であり、かつ休みの日は数か月前に分かっている。
2.「ビジネスマン」…費用は会社持ちなので気にしない。直前で出張が決まりギリギリで予約する傾向がある。

この場合、同一価格で航空券を提供し売り切ってしまうよりも、例えば2倍の価格の席をある程度確保しておいてビジネスマン向けに直前で解放したほうが、トータルの利益が最大化できるのだ。「価格を気にせず購入するだろう人の数」は、過去の統計から公式と標準偏差を用いてもっとも利益が最大化されるように計算することが可能である。実際はもっと細かくお客様を分類し、少しずつ価格が変動していく仕組みになっている。

ただしこの手法を使うと、需要に合わせて価格を引き上げるためにどんなに繁忙期であっても席が埋まらないことがある。安い均一価格で全員に航空券を提供するよりも当然売れ残るリスクは高まるのだ。そのため、席が埋まる見込みがなくなってくるとある段階で再び安い価格で航空券を放出することになる。私が運よくゲットできたのはそんな一枚。

理論的には新幹線などもこの手法で利益をぐぐっと高めることが可能であるが、より公共性が高い交通機関のため導入されていないのだろう。居酒屋のハッピーアワーなどもこのオペレーションの手法を利用していると言える。

授業を通じて世の中の事象が少しずつ理解できるようになってくるのはなかなか面白いものだ。

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